足裏の土踏まずはアーチ状に湾曲しているのが正常です。靭帯がアーチを支えて衝撃を吸収する仕組みなのですが、アーチを形成している靭帯が弱まったり,筋肉の発達だったり遺伝だったり…何らかの原因で足裏のアーチが下がり扁平足(へんぺいそく)になる事があります。
扁平足になると(衝撃が吸収されなくなる為に)長時間立っているとすぐ疲れるようになったり、、(土踏まず辺りの内臓系の反射区も刺激してしまう為に)循環器系に影響を及ぼす事もあります。足の底の腱が引っ張られたり、足の関節に負担が掛かったりして痛む事もあります。
逆に、土踏まずのアーチが上がり過ぎている甲高(こうだか)により、土踏まずのバネが効かなくなっているハイアーチ型もあります。
このように、足の歪みは大きく分けて6種類に分類されます。
《6パターンの足の歪み》
一,扁平足型
二,ハイアーチ型
三,重心外側型
四,重心内側型
五,開張足型
六,足底変形型
〈三〉はO脚(オーキャク)で、〈四〉はX脚(エックスキャク)の事で、一般的にも知られている症名ですよね。これらは、運動不足で関節を支える靭帯が緩んだり、座り方などが原因の場合が多く、重心のバランスが崩れる為にストレッチ・ケアが有効とされています。
〈五〉の開張足は横のアーチが広がり指全体が左右に広がり、指の付け根が地面に押し付けられてマメができやすいのが特徴です。その結果 母指(親指)や小指の骨がずれて外反母趾や内反母趾になる事もあるそうです。
▼外反母趾(がいはんぼし)…親指が小指側に曲がる
▲内反拇趾(ないはんしょうし)…小指が親指側に曲がる
これらは先天的な足の形だったり,靭帯が弱まっている事だったり,前足部に長時間 過重が掛かる事だったりが原因で横のアーチが下がり発症するそうです。
最後の〈六〉は病気などによる変形なので、こればっかりは病院で診てもらうしかないでしょう。